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指の靭帯損傷をした場合。保存療法と手術の必要性を考える

      2016/12/21

指の靭帯損傷をした場合。保存療法と手術の必要性を考える

いわゆる突き指をすると、場合によっては靭帯を損傷してしまいます。

突き指といった診断名はなく、突き指したからと自己判断で処置をしてしまうと後々大変なことになりかねません。

靭帯はあらゆる関節に存在しますが、一度切れてしまうとくっつくことはありません。

切れたままでも生活が送れるのかが手術をするかどうかの判断基準になります。

今回は指の靭帯を痛める原因から、治療方法などお話ししていきたいと思います。

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指の靭帯を痛める原因は

スポーツをしていて負傷することは珍しくありませんが、その中でも発症しやすい障害といえば突き指だと思います。

しかし突き指は単独で障害と言えるものではありません。

突き指は指先に強い外力が働いて起こる障害の総称のことです。

そのため、突き指と一口に言っても治療法や予防策は患部の状態によって変わり、最悪手術になる可能性もあります。

主な症状は患部の痛みと腫れですが、骨折や脱臼を起こしている可能性や指が変形している場合もあります。

更に、時間経過で内出血が起こることもあります。

特に親指の付け根の関節や第二関節に起こりやすい障害です。

突き指は指先に強い衝撃が加わってしまい靭帯が部分断裂あるいは断裂する障害です。

スポーツでボールを受けたり、人とぶつかったり、転倒して指を強打した際に起こりやすく、衝撃が指を反らすように加わると、靭帯損傷、脱臼、骨折といった障害に繋がります。

指に腫れや変形が現れた場合はレントゲンで検査を行い、靭帯の損傷の度合いを確認するため、関節の安定性を調べます。

関節の安定性は負傷してない方の手と比較すると判断しやすいと思います。

 

手指関節靭帯損傷とは

手指の関節の両側には、関節の左右へのぐらつきを防ぐための側副靭帯(そくふくじんたい)という組織があります。

側副靭帯は、スポーツ中の負傷や転倒などによって左右の方向へ強い衝撃が加わった際に損傷してしまいます。

多くは手指PIP関節側副靭帯損傷と、母指MP関節尺側側副(しゃくそくそくふく)靭帯損傷を発症します。

医療的には「突き指」が診断名となることはありません。

指の靭帯損傷、骨折、脱臼、腱断裂など様々な病態があるため、自己診断で突き指だと判断するのは危険です。

まず負傷直後には手指に痛みや腫れを引き起こし、動かして痛みが伴うので自由に手指を曲げたり伸ばしたりといった動作が不可能になります。

患部を押すと痛みが生じ、それが関節の損傷部分にだけあり、損傷と逆方向へ曲げると痛みがより強まります。

靭帯が完全に断裂している場合は指が左右の方向に不安定な状態になります。

レントゲン撮影で靭帯と骨が接触していた部位が剥がれた剥離骨片(はくりこっぺん)が写ることがありますが、多くの場合は問題ありません。

患部にあえて力をかけて、ストレスレントゲン撮影を行い、骨と骨の開き具合を左右で比較して関節の安定感を調べます。

左右に大きな差が生じていれば完全断裂と診断されます。

完全断裂の場合は手術を選択することもあります。

 

指の靭帯損傷は手術はせずに固定して様子を見る

突き指をしてしまった際の応急処置は、基本的に他のスポーツ障害の応急処置と同じくでRICE(ライス)処置で対応します。

RICE処置とは、休息(Rest)→冷却(Ice)→固定(Compression)→高さを保つ(Elevation)処置を順番に行う方法のことです。

中でも突き指で最も重要なのは冷却です。

先に固定してしまうと上手く冷却できなくなるので、そこは省いて冷却を優先して病院にかかっても構いません。

高さを保つ際には患部を心臓より上に来るようにして、血が患部に集まらないようにしますが、突き指は患部が狭い範囲なので省いても構いません。

突き指をしたら、まずは運動はすぐに止め休息をとります。

時間が無い時も焦らず落ち着いて応急処置をしましょう。

なるべく早くアイシングや氷嚢などを使用して冷却に入ることで、患部へ血流が集中するのを防ぐことができます。

血が患部に集中してしまうと、酸素が集まってしまって負傷していない他の細胞まで酸欠に陥ってしまいます。

そうすると、完治するまでの期間が長引き、痛みが生じる部位も広がってしまいます。

アイシングは袋に氷と水を入れて口をしばって患部にあてます。

氷はそのまま入れるよりも砕いた方が効果的です。

アイシングが準備できるまでの間は流水で患部を冷やしましょう。

氷で冷やす際には凍傷になることのないよう様子見しながら対処してください。

応急処置をしたら、靭帯損傷の度合いを調べるためにも速やかに整形外科へ行ってください。

 

最終的には手術の選択肢も必要

靭帯損傷の多くは外傷によって起こります。

捻挫、亜脱臼、脱臼と程度の差はあれど、どれも靭帯が損傷することで起こる障害です。

大きく分けて「側副靭帯損傷」と呼ばれる指が左右に曲げられたことで起こる損傷と、「掌側板断裂」と呼ばれる指が逆方向に反って起こる損傷があります。

損傷が保存的療法では治癒しないと判断され手術を行う場合もあります。

靭帯そのものは大変強い構造をしているため、損傷した場合は靭帯が切れるというよりも、靭帯と骨の接触部分が剥がれることが多いです。

そのため靱帯縫合と言われるものは、骨と靭帯の付着部分をくっつけることが多いのです。

現在では、骨と靭帯を付着して修復するための骨アンカーと呼ばれる骨に埋め込む金属で、骨と靭帯との結着をします。

靭帯が単純な縫合で修復できないほど損傷してしまった場合には靭帯の再建をします。

その場合、再建材料には腱が使われます。

手外科(上肢機能再建外科)領域では長掌筋という小さな筋肉から伸びる腱を採取して再建材料と活用します。

この長掌筋腱は極めて便利な再建材料であり、靱帯の再建を始め腱の移植においても活用されます。

 

手術にはお金がかかります

母指CM関節靭帯断裂の治療をした方を参考に書いていきます。

病院の会計窓口に支払ったのは、保険料3割負担で総額およそ12万9000円でした。

そのうち「手術代」に当たる手術当日の会計は大体9万7000円で、残りの3万2000円ほどは診察やリハビリで通院した際に支払ったものです。

保険会社に提出するため医師に書いてもらった診断書の文書料も含まれます。

この他に交通費が計2万円ほどかかりました。

同じような手術であっても、病院や医師の方針によっては、更に数日の入院や全身麻酔のどの処置が加わって費用が嵩む場合もあります。

このように指の怪我の治療費ですから仕方のないこととはいえ、突然の高額な支払いはたまったものではありませんね。

そこで役立つのが民間の医療保険だと思います。

幸い先ほどの方は事前に某生命保険会社のプランに加入していたようです。

しかし、多くの医療保険では契約内容に「手術給付金」の支払い条件として以下のような一文が添えられています。

「但し、手指・足指の手術は除く」。

ほとんどの方はもしかしたら細部まで把握していないかもしれませんが、医療保険では大抵似たような免責事項があるそうです。

先の方が受けたのは手指手術ですが保険会社によると、手の手術すべてが対象外ということではなかったようです。

細かい話ですが、給付金が下りるかどうかは手術部位がMP関節より末梢か中枢かで決まって、中枢側であれば給付対象となるそうです。

もし、医療保険に入られている方は、一度調べてみると良いと思います。

 

指の靭帯の怪我は手術も視野に

私達は細かな作業のときには指を繊細に使います。

指が使えなくなるということはどれだけ不便なことなのか考えてみてください。

ですから、靭帯を痛めた場合、保存療法で良くならなければ、手術をするのは当然と考えた方が良いと思います。

手術費用は高いですが、残りの人生を日割り計算したら安いものでしょう。

ただし、病院選びは間違えないようにしてくださいね。

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