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関節リウマチについて。血液検査で異常なし?!診断基準は?

      2016/11/11

関節リウマチについて。血液検査で異常なし?!診断基準は?

「最近食欲がない・・」「熱っぽい・・」「指がはれて痛いな・・」と感じる方いらっしゃいますよね。その症状、関節リウマチかもしれません。
おかしいな・・と思って病院で血液検査をしても異常なしという結果の方もいるようです。診断基準を満たしている場合は、関節リウマチと診断されるようです。
今回は、関節リウマチについてご紹介したいと思います。

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血液検査で異常なしでもリウマチ診断

運動器系の病気として、最も頻度が多いものは、たとえば足首をひねって捻挫をする、過度の動きによってアキレス腱を断裂する、等の外的要因による運動器自体の損傷です。

その一方、内科的な要因で運動器に異常が出ることがあり、その最たるものが自己免疫疾患である関節リウマチです。

免疫反応の異常により発症するため、血液検査で特定の因子を測定することで診断することがあります。

良くある症状として、複数の指の関節の腫れや変形、朝にこわばる事などがあげられます。

そのような症状があれば血液検査を行って、その因子の数値を確認しますが、異常が見つかればさらに詳しく検査を行い、診断に至ります。

しかし、リウマチ様の症状があっても、血液検査では異常が見られないこともあります。

本当に異常がない事もあるのですが、中にはその後症状が進行していくケースがあります。

このようなケースでは、リウマチの他の診断基準を満たしているかが重要になってきます。

血液検査の結果は診断基準の一つではありますが、他にいくつかの項目が定められており、血液に異常がなくても他の項目に該当すれば、関節リウマチと診断される事もあります。

関節リウマチとは

血液検査で異常なしと診断されることもある膠原病の一種の関節リウマチは、複数あるリウマチ性疾患の中の全身性結合組織病に属します。

全身性結合組織病は、その名の通り全身の結合組織(細胞と細胞を結合している組織で、コラーゲンなどのタンパク質からできています)が侵される病気です。

免疫の異常と考えられていますが、はっきりと分からないことも多いです。

・発症のピーク

早ければ20代で発症し、ピークは40代で、仕事や育児など、何かと忙しい年代に多くなります。

数では本邦で70万~100万人の方が罹患、これは高齢化に従って増加傾向にあると言われます。

男女比は1:4と女性に多く見られますが、男性にも見られます。

・なぜ女性に多いのか

リウマチ以外の自己免疫性疾患も女性に多く、これは女性ホルモンや妊娠・出産に関連していると考えられています。

乳腺刺激ホルモンや卵胞ホルモンなどの女性ホルモンは免疫反応を活発にし、妊娠中はステロイドホルモンの働きも増すため免疫反応が抑制されるのですが、出産後はその反動で一時的に免疫反応が活発になる傾向があり、自己免疫疾患が発症しやすい状態になります。

関節リウマチの症状、こわばりと腫れには注意

血液検査で異常なしと診断されるように関節リウマチは、急に発症するものではありません。

しかも食欲低下、だるさ、熱っぽさ、体重の減少といったよく見られる症状から始まりその後消失することも多く、疲れや単なる体調不良と思われがちです。

このような症状で関節リウマチと判断することは難しいのですが、ここに「こわばり」「腫れ」が見られた場合は注意する必要があります。

朝起きた時や昼寝の後など、眠った後に手足がこわばって動かしにくい。このような症状はリウマチの代表的な初期症状で、睡眠中に炎症によってたまった体液によってむくむためと考えられています。

こわばりとは、人によっては手が握りにくく感じたり、ぎこちない、体が重い、曲げ伸ばししにくい、と表現される事もあります。

健康な人からすると理解しがたい症状のため、家族からも「怠けている」と思われる事が少なくありません。

こわばりは、動かすことによってむくみが解消されるため、時間が経つと解消します。

症状の程度によって持続時間が違い、軽いうちは数秒で改善しますがひどい場合は一日中続くこともあります。

こわばりは、全身性エリテマトーデスなどでも見られますが、15分~1時間も持続する場合は関節リウマチの可能性が高いと言えます。

血液検査で異常なしもあるリウマチの診断基準

関節リウマチは、特定の一つの原因で発症するのではなく、感染症やホルモンバランス、過労やストレスなど、様々な要因や環境が重なり合うことによって発症します。

もちろん関節リウマチを発症しても、初期に適切な治療を受ければ進行を防ぐことができ、時には完治することさえあります。

しかし、初期の場合の診断基準は自覚症状によるあいまいなもので、それが初期治療の妨げになっていることもあります。

例えば「痛風」の場合は「尿酸値7.0mg/dl以上」で危険だという基準があり、数値がはっきりすれば医師にもわかりやすいものです。

関節リウマチの「7つの診断基準項目」というものがあります。

明確なものではないのですが、当てはまる場合、関節リウマチの可能性が高くなります。
1、起床後、体のこわばりが1時間以上持続する

2、関節の腫れが3か所以上ある

3、手の関節が腫れている

4、腫れが左右対称である

5、手のレントゲンで、関節に異常がみられる

6、皮下結節(リウマトイド結節)がみられる

7、血液検査でリウマトイド因子がみられる(8割~9割程度の確率です)

この診断基準項目が全部が異常なしなら安心ですが、一つでも当てはまる場合、早急に専門医を受診しましょう。

それが初期治療につながるのです。

関節リウマチはどんな治療が受けられる?

現在は効果の高い薬を使う治療法が主流です。

以前は、薬で症状を抑えたり、手術で患部を取りさるくらいの治療しかありませんでした。

しかし、すぐれた治療薬が開発されてきたことで、病気自体を抑えて関節破壊を食い止め、生活の質の向上が目指すことができるようになりました。

現在では、このような薬物療法を中心にして、手術やリハビリなどを並行して行う治療がメインです。

リウマチの活動性を見ながら、寛解を目標にしますが、寛解しない場合でも、低疾患活動性(ある程度症状がコントロールできる状態)に近づけていきます。

これは「目標達成に向けた治療(treat-to-target)」ともいいます。

リウマチの活動性の判定には、DAS28という、28か所の関節の症状を確認する手法もとられます。

3か月以内のコントロールが難しい場合は薬剤の変更、もしくは追加によって、寛解や低疾患活動性の状態にもっていきます。

再発を防ぐには、寛解維持が重要になってきます。

寛解したからと言ってすぐに薬を減らしたり治療を中断すると、再発を招きます。

寛解状態が維持できるようになったら医師の判断で、薬の減量や中止ができることもあります。

このころに血液検査をしたら、異常なしと診断されるようになります。

 

血液検査で異常なしでも注意が必要

関節リウマチは、血液検査で異常なしでも感染症に注意が必要な疾患です。

特に生物学的製剤を使用している方は感染症にかかりやすい状態になるため、より注意が必要です。

感染症を予防するために有効な対策とは以下の通りです。

・手洗い

通常は細菌やウイルスなどの病原体は、周囲の人の咳などから感染するよりも、実は自分の手を介して口から体内に侵入することが多いのです。

そのため、外からの帰宅後は石鹸で丁寧に手を洗い、清潔なタオルで拭きましょう。

・うがい

唾液中の細菌やウイルスなどは、食事の際に唾液とともに体内に入り込んでしまいます。
そのため、帰宅後だけでなく、細菌やウイルスなどが増えていがちな起床後や食事前、就寝前にもうがいをすることが大切です。

・マスク

空気中の細菌が口や鼻から体内に入るのを防ぐため、マスクをかけることは、ある程度の効果があります。

このような対策をとっていても、関節リウマチの患者さんが感染症にかかってしまった場合は、なるべく別室で他人との接触をさけ、安静に過ごすようにしてください。

症状のある方は日常生活も気をつけて!

関節リウマチは誰にでも起こりうる病気なのですね。

症状が当てはまるのに、血液検査の結果で異常なしと言われたら心配ですよね。

でも、初期段階で診断基準を満たしている場合、治療を早く始められます。

少しでも、自分の体に似ている症状が出ている場合は、悩まずに、まずは医者に診てもらうことをおすすめします。

また、日常生活でもなるべく感染症を予防するよう心掛けたいですね。

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