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肺の胸部レントゲン検査で石灰化陰影が!体にどんな影響が?

      2016/12/10

肺の胸部レントゲン検査で石灰化陰影が!体にどんな影響が?

みなさんは、一度は一般診療や健康診断、肺がん検診などで胸部レントゲン検査を受けた経験があると思います。

胸部レントゲン検査は、胸部にエックス線を照射して、肺や心臓、大動脈に異常な陰がないかを調べる検査です。
胸部レントゲン検査結果で肺に石灰化陰影があると診断されたら不安になりますよね?

今回は、肺の石灰化と合わせて、恐ろしい異所性石灰についてもお話します!

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肺の働きや機能とは?

「五臓六腑」の「五臓」とは「心臓、肺臓、肝臓、腎臓、脾臓」のことをいい、「六腑」とは「胃、小腸、大腸、胆、膀胱、三焦」を指していいます。

「肺臓」は肺の別名です。

肺の体の胸の左右にある臓器で気管や心臓と繋がっています。

気管から肺に繋がっている管は気管支と呼ばれ、気管支の先に肺胞と呼ばれるぶどうの実ような部分があります。

気管支は肺の中で細気管支という管に分かれて木の枝のように広がっています。

肺の右肺は上葉・中葉・下葉に、左肺は上葉・下葉という袋にそれぞれ分かれています。

右肺の袋が3つなのに対して、左肺は心臓の動きの妨げにならないように袋が2つになっています。

肺は心臓とともに酸素を含んだ血液を体内に循環させる役割を担っています。

口腔や鼻腔から取り込まれた空気は喉頭・咽頭から気管、気管支を通って肺胞へと移動します。

気管支の先にある肺胞で酸素と二酸化炭素の交換が行われ、酸素は血液中の赤血球と結合して心臓によって全身へと送られます。

レントゲン検査で肺に石灰化が見られるというのは一体どういうことなのでしょうか?

胸部レントゲン検査で疑われる肺の病気は?①

レントゲンで確認される症状

【陳旧性陰影】:過去の肺炎や結核などの炎症の痕。

【石灰化陰影】:過去の炎症などが治った場所に石灰(カルシウム)が沈着したもの。

【胸膜肥厚】:過去の炎症が治癒したときに肺を覆う膜が厚くなったもの。

【肺のう胞】:肺の中に袋状ののう胞ができた状態。

破裂して自然気泡を起こす可能性がある場合は経過観察が必要。

【心拡大】:心臓の横幅の割合が胸部の横幅の50%を超えた状態。

心不全の疑いあり。

【側彎症】:脊髄が左右に曲がった状態でねじれを伴う場合もある。

【右胸心】:本来左側にある心臓が右側にある状態。

【右側(うそく)大動脈弓】:大動脈弓が逆の右後方に向かい、脊椎の右側を下降している状態。

【円形陰影】:肺結核や肺腫瘍などに見られる4cm未満の丸い陰影。

【横隔膜高位・挙上】:結腸ガスの増加、肝臓腫瘍で起こる胸部と腹部を隔てる横隔膜が通常よりも高い位置にある状態で、生まれつきの場合もあり。

【間質性肺炎】:肺胞壁の間質部分に炎症が起きた状態。

【気管圧排・偏位】:結腸ガスの増加、肝臓腫瘍で起こる気管の位置が左右どちらかに偏位した状態。

【気管支拡張像】:気管支拡張症などで気管支が拡張した状態。

【気管狭窄】:肺結核や肺腫瘍などで気管が狭くなった状態。

【気胸】:肺胞が融合した袋が破れる病気。

【奇静脈葉】:奇静脈が発生途中で肺を横切ったことで右肺の上部が分かれた状態。

胸部レントゲン検査で疑われる肺の病気は??②

レントゲンで確認される症状

【胸郭変形】:外傷、手術などによる胸郭の変形。

【胸水】:心不全、腎不全、胸膜炎による胸部に水が溜まった状態。

【胸壁腫瘤影】:胸膜腫瘍で起こる肺を包む胸膜、肋骨、筋肉などにあるコブ状の陰影。

【胸膜石灰化影】:肺結核、塵肺症で肺を包む胸膜にカルシウムが沈着した状態。

【胸膜癒着】:過去の胸膜炎、肺感染症で胸を包む胸膜に炎症が起こり周囲に癒着した痕。

【空洞性陰影】:肺結核、真菌感染などで死んだ組織が排除された後に空間が作られたもの。

【結節影】:過去の肺結核、肺腫瘍などの2~10mmの丸い陰影。

【縦隔拡大】:腫瘍、食道拡張で縦隔が広くなった状態。

【縦隔気腫】:肺損傷、激しい嘔吐、食道に小さな穴が開くなどで縦隔に空気が侵入した状態。

【縦隔リンパ節腫大】:悪性リンパ腫やサルコイドーシスにより縦隔のリンパ節が腫れた状態。

【縦隔リンパ節石灰化影】:縦隔リンパ節にカルシウムが沈着した状態で結核が疑われる。
【シルエットサイン】:同じX線透過度のものが境界を接して存在するときにその境界線が見えなくなる。

【心陰影拡大】:肥満、心不全、心臓弁膜症で心臓の幅が胸の横幅の50%以上の状態。

【浸潤影】:肺胞内への細胞成分や液体成分の貯留により起こり、肺炎、肺感染症が疑われる。

【脊椎後・側湾症】:背骨が湾曲した状態。

【線状・索状影】:肺感染症による1~2mmの線状、2~3mmの索状の陰影。

胸部レントゲンで肺の石灰化陰影と診断!石灰化とは?

胸部レントゲンで「肺が石灰化している」といわれることがあります。

肺の「石灰化」とはどういうことなのでしょうか?

「石灰」というのはカルシウムのことです。

「石灰化」というのは、肺に炎症性疾患が起きて、炎症が長引いたり、炎症が治癒する過程で肺の組織が壊れたところにカルシウムが沈着することをいいます。

胸部レントゲンでは、石灰化は通常、円形か楕円形の白い塊状となってはっきりと写り、これを「石灰化巣」と呼びます。

「石灰化巣」を形成する代表的な肺疾患に結核があります。

結核は慢性の炎症性疾患です。

結核の治癒には時間がかかるために、治癒する間に肺組織に「石灰化巣」が作られます。

現在の日本では結核患者数が減少したため、「石灰化巣」は比較的高齢の方に多く見られる傾向があります。

結核以外でも、肺炎が長引いたりした場合などにも「石灰化巣」が作られます。

「石灰化巣」は過去の炎症の傷跡のようなものです。

健診などで「石灰化」の所見があったとしても、ほとんどの場合は大きな問題はありません。

腎臓にも石灰化が!石灰化の症状とは?

胸部レントゲンで肺に石灰化が見られる場合以外に、腎臓などにも石灰化が起こる場合があります。

超音波検査で「腎臓が石灰化しています」といわれると、腎臓自体が石灰化しているような印象を受けますが、そうではありません。

石灰化した微小な沈殿物が散らばって雲のように見えている状態です。

この石灰化した沈殿物のひとつひとつが腎臓結石の核となる可能性があります。

核となった沈殿物にさらに石灰化物が周囲の老廃物を巻き込みながら付着して大きくなったものが腎臓結石です。

腎臓結石が尿管に落ちると激痛になります。

腎臓の石灰化は腎臓結石の前段階です。

放置してはいけませんが心配はありません。

体液の調節により石灰化を起こす物質の結晶化を防ぎます。

しかし、腎臓の石灰化の原因となる疾患に大きな問題があります。

腎臓を継続的に石灰化させるばかりでなく、腎臓以外も石灰化させてしまいます。

腎石灰化症です。

初期には特別な症状はありませんが、進行すると、むくみ、疲れやすい、血圧上昇、消化器症状、息苦しいなどの腎不全の症状が現れます。

副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、ビタミンD過剰摂取、サルコイドーシス、腎結核、シェーグレン症候群、ウイルソン病などが原因になります。

異所性石灰化について

胸部レントゲンによる肺の石灰化の他にも腎臓などに石灰化が見られる場合があります。

慢性腎臓病は腎臓の機能を低下させ、停止させてしまいます。

腎臓の機能が低下すると、体液のバランスが乱され石灰化が起こります。

異所性石灰化というのは、カルシウムが骨以外の場所に沈殿するような異常な現象です。
腎機能低下により血液に溶けているリンやカルシウム濃度に異常が生じて起こります。

異所性石灰化は大変恐ろしい疾患で、沈着部位によっていろいろな臓器障害をもたらす重大な透析の合併症です。

血管の動脈に起こると動脈硬化、心臓の血管である冠動脈に起こると狭心症や心筋梗塞に、脳動脈に起これば脳梗塞や脳出血を起こしやすくなります。

腹部の動脈の場合には透析中の腹痛の原因や虚血性腸炎となって、足の動脈に起こると下肢閉塞性動脈硬化症となって、歩行中に足が痛くなって歩行が困難になったり、血行障害のために足先の傷が治りにくく、壊死してくる場合もあります。

心臓自体に異所性石灰化が起こると、心不全や不整脈の原因になり、肺に起これば呼吸障害が起きて呼吸不全となります。

皮膚に起こると皮膚にかゆみが生じ、皮下に異所性石灰化による腫瘤ができることもあります。

目の角膜や結膜にも起こり、赤目症候群(レッドアイ)と呼ばれるのはその刺激で目が真っ赤になる状態です。

関節では関節炎を発症して痛みが出ます。

肺の病気の早期発見に有効な胸部レントゲン検査を受けよう!

いかがでしたか?

気軽にできる胸部レントゲン検査で沢山の病気が発見できますね!

聞き慣れない怖い病気もありますが、大事なのは早期発見・早期治療になります。

少しでも体調に異変を感じたら、早めに医療機関へ受診して検査を受けるようにしましょう!

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