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腰痛治療でのトリガーポイントへの注射とリハビリとは?

      2018/05/11

腰痛治療でのトリガーポイントへの注射とリハビリとは?

最近テレビや雑誌などでコリや痛みの原因として紹介される、筋・筋膜トリガーポイントがあります。

そのおかげで医療関係者以外の一般の方にも知られるようになりましたが、具体的にトリガーポイントとは何なのかは、専門家でも意見の違いがあります。

ここでは多くの方が悩む腰痛において、病院で麻酔薬を注射する方法から、自分でできるリハビリまで紹介します。

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腰痛の原因、トリガーポイントとは?

トリガーポイントのような痛めた筋肉から離れたところに症状がでるのは知られていましたが、アメリカの医師であるトラベル氏とシモンズ氏が筋・筋膜トリガーポイントの病態をまとめて出版してから、アメリカを中心に知られるようになりました。

この筋・筋膜トリガーポイントは骨格を動かす筋肉に、硬いスジ状の中へ小さなしこりができて、押すと特有の放散する痛みが押した場所以外に発生します。

痛みの他にはヒリヒリするなどの感覚が鋭くなったり、筋力が低下して動きにくくなって柔軟性が低下するなど、単純に症状がある筋肉が痛いだけではありません。

トリガーポイントには、皮膚や靭帯、骨を覆う膜などにも形成されることもあります。

どうしてトリガーポイントができるかは仮説が複数あり、最終的に筋やそれを覆う筋膜に小さな傷ができ、そこへストレスが加わることが共通する原因のようです。

特に筋・筋膜を傷つける原因は大きく3つあります。

1つ目はスポーツや仕事などで繰り返し動作を行い、同じ筋肉などに負担がかかることが原因です。

2つ目は捻挫などの外傷や突然の転倒、重いものを運んだ瞬間に起こる急性腰痛(ぎっくり腰)などで、急激な動作により痛めることが原因になるものです。

3つ目は長時間の立ち仕事や事務作業、小さな子供の抱っこなどで負担のかかる姿勢を続けることが原因となります。

治療法としては冷却しながらストレッチをする方法や、指圧・マッサージなどの手技療法から、医師が注射で生理食塩水や麻酔薬を患部に投与する方法があります。

トリガーポイント注射で改善する腰痛

筋・筋膜トリガーポイントの治療法の中で、病院で医師による注射があり、保険医療の中に組み込まれています。

腰痛や肩こりで病院に行くと、通常行う問診とレントゲン検査の後に、鎮痛処置として麻酔薬を注射(トリガーポイントブロック)されることがあります。

上手くいけば注射した直後からあまり時間を置かず、痛みや放散する症状が治まることがあります。

形成されたトリガーポイントがあまり大きくなければ、1回目の治療で劇的に良くなることもあるようです。

しかし麻酔薬という性質上、効果が期待できるのは薬が分解されていくまでの時間で、数時間から1日程度です。

このため病院で注射を打ってもらった後、しばらく調子が良くても再び痛みの症状がぶり返すことがあります。

これは筋肉や筋膜にストレスが加わってトリガーポイントが形成されてから、悪循環している可能性があります。

それは筋肉などに小さな傷ができて、そこから筋肉が収縮する物質が漏れて固まった結果、血の巡りが悪くなり酸素や栄養が行き渡らなくなるからです。

その後、痛みや関連痛(特有の放散する痛み)などの症状が悪化し、柔軟性を失った筋肉は普通の動作でも過度のストレスが加わり、再び小さな傷を付けます。

この悪循環を阻止するには、トリガーポイントの症状が出始めた時に治療するか、注射だけではなく運動療法などのリハビリを積極的に行う必要があるでしょう。

今回は悩んでいる方が多い腰痛の原因となるトリガーポイントについて、その代表的な筋肉と自宅で行えるリハビリも紹介していきます。

腰痛の原因となる中殿筋のトリガーポイントへの注射とリハビリ

トリガーポイントが形成され、腰痛の原因となる筋肉に中殿筋があり、病院の検査では見逃されやすいです。

この中殿筋はお尻を構成する筋肉の上部にあり、一般的には知られていませんが、ちょうど仙骨の両横から股関節の外側の位置にあります。

中殿筋は腰そのものとは感じませんが、歩く時や上半身を支える骨盤の位置を調整する重要な役割があり、腰の土台として機能しています。

ここにトリガーポイントができやすい場所は、大きく3つあります。

1つ目は中殿筋の内側にあり、同じ側の腰と背骨に近い部分の骨盤の端に痛みがでます。

2つ目は中殿筋の中央にあり、お尻の後ろと外側に痛みがでます。

3つ目は中殿筋の外側にあり、腰の下から仙骨の部分に痛みがでます。

この中で腰痛の原因になりやすいのが、内側と外側の部分のトリガーポイントで、特に内側の真中に近い部分が腰痛として認識されます。

この内側の部分は仙骨と骨盤をつなぐ仙腸関節という重要な部分に近く、ここへ注射による治療を行う医師もいます。

病院でのリハビリでは低周波治療器を使用したり、レーザー治療器でピンポイントでトリガーポイントへの照射を行うこともあります。

また自分で行えるリハビリとして、簡単なストレッチが有効です。

・中殿筋ストレッチ

①仰向けに寝て、痛みのある側の股関節と膝関節を曲げて、お腹に近づけるように太ももを上げる。

②①の姿勢で両手を伸ばして膝を掴めるところまで脚を上げ、今度は反対側にゆっくり倒します。

③②の状態でお尻の上の部分がストレッチされていれば、そのまま10~30秒くらい伸ばします。

このストレッチでは無理をしないで、痛みが強い時は控えてください。

腰痛の原因となる多裂筋のトリガーポイント注射とリハビリ

腰痛の原因となるトリガーポイントが形成される筋肉で、体幹トレーニングでも重視されるインナーマッスルに多裂筋があります。

多裂筋は背骨と背骨を直接つなぎ、姿勢を維持したり動く時に背骨を安定させる働きがあり、この筋肉を傷めると不安定な状態となり強い痛みがでます。

深いところで背骨に付いているので、トリガーポイントによる症状は、背骨が痛むように感じて活動が制限される可能性があるでしょう。

トリガーポイント特有の患部以外に放散する痛みは、形成される筋肉の付着するところと、腰の下や仙骨の部分では太ももまで痛みがでることがあります。

また腰の隣接する脊柱起立筋などと違い、お腹に違和感や痛みがでる事もあります。

この筋肉へのトリガーポイント注射は腰痛の改善に有効ですが、その後のリハビリによる訓練が重要です。

自分で行えるリハビリとしては、体幹トレーニングがあります。

・多裂筋を刺激する体幹トレーニング

①床に四つんばいの姿勢になり、手は肩の下で膝は股関節の下に来るようにします。

②左右どちらか一方の手を床から離し、肘を伸ばして水平になるまで腕を上げます。

③②から続いて上げた腕とは反対側の膝を床から離して、膝を伸ばして水平まで脚を上げて行きます。

④③の状態で10~20秒程、無理のない範囲で静止します。

⑤今度は左右の腕と脚を交換して、③の状態になります。

このトレーニングは多裂筋を強く活動させますが、左右に存在するのでバランスを考えて両側行ってください。

腰方形筋へのトリガーポイント注射

腰の筋肉ですが、表面の脊柱起立筋などの奥にあり、トリガーポイントが形成されると腰痛に関わる重要な筋肉でありながら、ほとんど意識されない腰方形筋があります。

腰方形筋は背骨を挟んだ左右にあり、肋骨の一番下から骨盤の上の部分まで付いていて、内側では腰椎の横突起と呼ばれる場所に付いています。

片方だけ働くと上半身を横に倒し、左右両方働くと腰を伸ばしたり、強く咳をするのを助けることがあります。

この筋肉にトリガーポイントが形成されると、寝返りがや真っ直ぐ立つこと、体重が乗って歩くことで強い痛みがでる可能性があります。

トリガーポイントができやすい場所は、大きく2つあります。

1つ目は内側の背骨に近い部分で、腰の下の外側の骨盤上部(腸骨)から股関節の外側に痛みがでる可能性があります。

2つ目は外側の部分で、腰の下の仙骨の辺りから、お尻の下の方に痛みがでる可能性があります。

この部分へのトリガーポイント注射は、横向きで内臓と浅い腰部の筋肉との隙間を狙うので、間違って腎臓などを刺さないように注意しなければいけません。

自分で行えるリハビリとしては、簡単なストレッチがあります。

・腰方形筋のストレッチ

①立った状態で、症状のある側のわき腹を伸ばすように上半身を横に傾けます。

②①の姿勢で少し前に屈むようにしてストレッチを強めます。

③②の状態で10~30秒くらいわき腹と腰の間を伸ばすようにします。

トリガーポイント注射を腸腰筋へ

トリガーポイントが形成させると腰痛の他にも股関節に痛みがでる可能性があり、大きい筋肉でありながら表面から確認されにくい腸腰筋があります。

腸腰筋は骨盤から大腿骨上部の内側に付いている腸骨筋と、腰椎の内側で内臓に挟まれているところから腸骨筋と同じ部分に付いている大・小腰筋からなります。

この筋肉はインナーマッスルとしても有名で、多くの体幹トレーニングでは最重要の部位として知られています。

主な働きは腰を反るようにしたり、太ももを高く上げる働きがあり、この筋肉が大きく発達しているとスポーツではパフォーマンスが高く、高齢でも足腰が弱まることがなくなります。

しかしトリガーポイントが形成されると、背骨に近い腰が痛くなったり、太ももの上のソケイ部に近いところへ痛みがでるでしょう。

トリガーポイントができやすい場所は、股関節の前の腸骨筋が付く太もも上部以外は、内臓と背骨に挟まれているお腹の奥にあります。

お腹の奥のトリガーポイントは、ヘソの横と鼠径部の上の部分を押すと、腰と太ももに痛みがでる特徴があります。

腸腰筋への注射による治療は、腹部の奥は不可能なので、鼠径部のやや内側の重要な神経や血管を避けて打つ必要があります。

この部分は内臓の病気の時と腹部の圧痛点が重なるので、内臓の検査も必要になることがあるでしょう。

自分で行えるリハビリとしては、ストレッチがあります。

・腸腰筋のストレッチ

①腰痛がある側の脚を後ろに伸ばし、反対の脚を曲げて方膝立ちになります。

②①から上半身を真っ直ぐにして、後ろ脚の股関節の前がストレッチします。

③さらにストレッチしたい場合は、後脚の膝を床から離してストレッチします。

④②か③の状態で10~30秒くらい、上半身を真っ直ぐにしたまま伸ばします。

骨や関節以外の痛みを解決

症状の強いトリガーポイントの解消は、生活の質そのものを改善させ、今までできなかった事にも積極的に取り組む希望が湧きます。

慢性化したトリガーポイントは、注射だけではなくリハビリも重要で、治療には二人三脚で治すつもりで行うことが必要です。

もしトリガーポイントの症状に苦しむのなら、協力してくれる病院や鍼灸、接骨、整体などを探してみましょう。

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