ヘルニアのレントゲン検査で異常なし!でも痛い椎間板変性
2018/06/09

腰痛でヘルニアのレントゲン検査をした方もいらっしゃいますよね。
痛みがあるにもかかわらず、レントゲンの診断結果は「異常なし」で悪いところが見つからない。
このようなときは、もしかしたら「椎間板変性」かもしれません。
そこで今回は、椎間板変性について詳しくご紹介します。
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Contents
ヘルニアのレントゲン検査で異常なし!①痛むのは椎間板が関係してる?
体の要の腰が痛むと、日常生活を送るのにも支障をきたしてしまいますよね。
レントゲンに写らない腰痛の原因は、
・背骨の側弯
・骨盤の傾き
・仙腸関節の動きの悪さ
・ガニ股や内股などの歩き方
などが考えられます。
腰痛の原因がレントゲン検査で見つからないと、実感しているこの痛みを誰にもわかってもらえなくてガッカリしてしまうのではないでしょうか。
このようにレントゲンに写らない腰痛は、椎間板が関係している可能性があります。
この椎間板は、背骨の間にあり、柔らかいクッションやジョイントの働きをしています。
椎間板のお陰で、私達は背骨を動かすことができるのです。
体を曲げたりした際には、曲げた方の端が潰れた状態となります。
そして、椎間板に亀裂ができてしまうと、椎間板変性となり、それが悪化するとヘルニアとなってしまいます。
また、椎間板変性はレントゲン検査をしても、「異常なし」と診断されてしまうのです。
このような椎間板変性を引き起こす原因は、「腰が丸まった姿勢で座っていること」が考えられます。
この姿勢は、椎間板の前側を潰し、圧をかけています。
デスクワークなどで座っていることが多い人は、特に要注意です。
ヘルニアのレントゲン検査で異常なし!②椎間板変性症について
年齢を重ねるごとに椎間板の水分量は減り、それに伴い固くなります。
それによって、椎間板の外側にある線維輪が損傷しやすくなってしまいます。
ここが損傷してしまうと、髄核を守る作用やクッションの効果も弱くなります。
そして、髄核や線維輪が硬くなっていく病気があり、それを「椎間板変性症」といいます。
では、椎間板が損傷してしまったら、元に戻すことはできるのでしょうか。
傷が小さい場合は治る可能性があります。
しかし、傷が深くなってしまうと、自然治癒は困難かもしれないといわれています。
また、先程もお伝えしたとおり、椎間板の傷はヘルニアのレントゲン検査では確認できないので、「異常なし」と判断されます。
これまでの日常生活で腰痛を自覚していなかった人でも、椎間板を詳しく検査してみると、年齢ごとに傷やシワがあるのです。
椎間板を損傷してしまうと、痛みの刺激は起きないものの、その傷跡がしっかりと残っているようです。
加齢で劣化していくのは外見だけではありません。
体の中の髄核や椎間板も、歳をとって劣化していくのです。
その上、椎間板の老化具合は、人それぞれ違います。
また、椎間板変性で多いのは、50歳から60歳といわれています。
中高年以降に多発していますが、遺伝、激しいスポーツ、重労働、喫煙、外傷も無関係ではありません。
ほんの少しのきっかけでも、椎間板の線維輪が損傷しやすくなり、急性腰痛になってしまう恐れがあります。
変形性脊椎症の症状
前項では、椎間板変性症についてどんな病気なのかお話しました。
先ほどもお伝えしたように、この病気は中高年以降に多発しています。
全く症状が無いケースもまれにあります。
しかし、ほとんどの場合は体を動かした際に腰痛が起きます。
腰痛があるにもかかわらず、レントゲン検査では異常なしと診断されるので厄介ですよね。
そして怖いのが、椎間板変性症と気づかないまま病状が進行してしまうことです。
次第に椎間板のクッション効果もなくなり、靭帯も変化し、骨のふちにトゲのようなものが形成されてしまうのです。
それが神経を刺激したり、圧迫したりして悪さをします。
そうなると、慢性的に痛みを感じます。
その状態を「変形性脊椎症」といいます。
こちらもやはり、加齢による劣化が原因となっています。
現役時代に重労働や激しいスポーツをしていた人は、40歳を過ぎたあたりから発症することが多いです。
長い時間をかけて脊髄が変形すると、自覚症状がない場合もあります。
反対に進行が早いと、体を動かしたり圧迫した際に痛むことがあります。
頚椎に発症した場合は自覚症状がないこともありますが、頚椎が圧迫されてしまうことによって、手足の痺れや肩凝り、首の後ろが痛みます。
頚髄に発症した場合は腰痛や、下肢の痺れが起こり、足に力が入らなくなります。
そして、椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうと、腰痛、足の痛みや痺れ、ひどい場合には感覚が無くなってしまったり、足を動かせなくなってしまうこともあるのです。
レントゲン検査で異常なしと診断される椎間板変性症・変形性脊椎症の治療法
ここまで椎間板変性症、変形性脊椎症についてお話してきました。
どちらも加齢が原因で発症します。
では、治療法にはどういったものがあるのでしょう。
治療法としては安静、温熱療法、牽引療法、薬物療法、体操療法などがあります。
それでも症状に改善がみられなかったり、神経が麻痺してしまった場合には手術が施されます。
痛みや痺れがあるときは、まず第一に安静にすることが大切です。
コルセットをつけて、横になっていましょう。
症状が改善されてきたら、頸椎牽引、温熱療法、骨盤牽引が行われます。
ヘルニアのレントゲン検査では異常なしという結果が出てしまいますが、まずは軽い症状であれば、あまり激しくないレベルに体を動かすといいでしょう。
体を過剰に安静にしすぎると、背骨の筋肉や靭帯が弱くなって、症状が悪化してしまうこともあるので気をつけましょう。
また、コルセットに頼りすぎも筋肉が弱ってしまうので、使用は最小限にしたほうがいいです。
軽い体操やウォーキングなどの運動をしたり、入浴後にストレッチをすることも効果的です。
しかし、無理な姿勢や動作によって、痛みを強めないように注意しましょう。
椎間板ヘルニアを防ごう!椎間板変性の予防法
痛みがあるにもかかわらず、ヘルニアのレントゲン検査では異常なしの結果が出てしまう椎間板の傷。
椎間板変性の考えられる原因は、遺伝、力学的ストレス、肥満、糖尿病、喫煙など沢山あります。
このような原因に、当てはまる方も少なくないかと思います。
そう考えると、他人事ではないでしょう。
理学療法、運動療法によって改善できるのは、日常生活や労働などから起こる力学的なストレスに対してです。
脊柱が不安定だと、椎間板へのストレスは増加します。
脊柱を安定させるには腹筋と背筋だけではなく、「体幹」に注目する必要があります。
背骨や骨盤の周辺には、体幹を支える背中の多裂筋や腹部の腹横筋などのインナーマッスルがあります。
それらのインナーマッスルが、しっかりと機能している必要があるのです。
ですから、インナーマッスルをトレーニングで鍛えておくことも大切です。
また、椎間板は回旋と屈曲の動きに対して弱いです。
椎間板への負担を減らすためには、椎間板に力学的ストレスを与えないような動作の仕方を習得し、実行することが大切です。
感じている腰痛は、その人の身体の機能、仕事内容、生活習慣、心理的ストレスなど色々な要素が混じり合って形成されています。
これらを加味して、自分に適した腰痛との付き合い方や、体のケア方法を見つけていきましょう。
椎間板ヘルニアの腰痛緩和ストレッチ
椎間板ヘルニアの診断は難しいものです。
先ほどもお伝えしたとおり、レントゲン検査でも「もしかしたら」くらいにしかわからなく、異常なしとされることが多いです。
そして、MRIの画像診断でヘルニアが確認されたとしても、それがすぐに症状に結びつくとは限らないといわれているのです。
また、長い間症状がないまま、ヘルニア塊(後方に飛び出した髄核)が自然に消えたり、小さくなる場合も少なくないです。
驚く事に、腰痛の85%は原因不明だといわれています。
残った15%の中でも、椎間板ヘルニアが原因と特定できるのは、たった5%にすぎないようなのです。
椎間板ヘルニアの症状でもある腰痛を、少しでも緩和するためには、ストレッチが有効です。
朝晩欠かさずに継続してみましょう。
くれぐれも無理をしないようにしてくださいね。
☆膝を抱えるストレッチ
①仰向けに寝ます。
②片方の足を伸ばしたまま、もう片方の膝を両手で抱えます。
③そのままゆっくりと胸に引き付けます。
④10数秒キープしましょう。
⑤ゆっくり元に戻し、反対側も同じように行います。
☆膝を伸ばすストレッチ
①仰向けに寝て、片方の足の膝を立てましょう。
②今度は立てた膝をゆっくりと伸ばし、そのまま10数秒キープしましょう。
③ゆっくりおろして、反対側も同じように行います。
日頃の動作次第でも予防可能
患者側からしたら痛みを感じているにもかかわらず、頼みの綱の医師に、異常なしと診断されてしまうのは精神的にも辛いですよね。
椎間板変性から起こる腰痛を予防するには、体幹の筋力強化やストレッチを行うことが有効です。
また、椎間板に負担をかけないように姿勢を正したり、負担をかけない日常動作をできるようにしましょう。