腰痛とぎっくり腰の違いは何?急な痛みへの対処法とは
2018/08/02

腰痛は日々の生活に大きな影響を与えます。
そんな腰の痛みの中でも特に恐ろしいのがぎっくり腰です。
なってしまうと激痛に悩まされ苦痛を味わうぎっくり腰ですが、そもそも腰痛との違いはどのような点なのでしょうか。
ここでは腰痛とぎっくり腰の違いと、ぎっくり腰になってしまった時の対処法についてご紹介していきます。
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Contents
腰痛の概念
ひとくちに腰痛といっても、その痛みはさまざまです。
筋肉が凝って出る痛みや椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの病気によるものなど本当に多くの種類があります。
これらの腰周辺に発生する痛みを総じて「腰痛」と呼びます。
ここに挙げた以外にも病気が原因で痛みが出るものはありますが、多くの腰痛の明らかな原因は分かっていません。
ただ、4足歩行から2足歩行になったことが原因ではないかという意見もあります。
高い知能をもった人間は脳の質量が他の動物と比べて非常に大きく、その重みを腰部で支える形になり、腰に大きな負荷がかかるようになりました。
このような経緯を経て、腰痛は人間の生活と切り離せない痛みとなっています。
そして、この記事で取り上げる「ぎっくり腰」についても明らかな原因は分かっていません。
しかも痛みのきっかけが様々で、防ぐことが難しい症状でもあります。
急に痛みが来るぎっくり腰は、普段感じている腰痛と、何か違いがあるのでしょうか。
詳しく探っていきましょう。
腰痛の一種?ぎっくり腰とは
ぎっくり腰とは「急性腰痛症」と呼ばれ、突然腰に激痛がはしる症状のことをいいます。
急な動作、重いものを持ち上げるとき、体をひねったときなど、その痛みのきっかけは人それぞれです。
なかには物を取ろうとして、手を伸ばしたときになってしまったという人もいます。
「これ」といった原因がなく痛みがやってくるので予防することが難しく、欧米などではその突発的な痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれています。
なかには椎間板ヘルニアや腰椎椎間関節捻挫といった病気から起こる場合もありますが、やはり原因不明のものが多くを占めます。
しかし、その症状の出方や症状名から分かるように、ぎっくり腰は「急性」のものです。
普段から腰痛に悩まされている方の腰痛は、多くが「慢性」のものになりますので、対処方法にも違いが出ます。
どちらも腰の痛みだからといって同じように処置してしまうと、かえって痛みが引かなかったり症状を酷くしてしまうこともありますので注意が必要です。
ぎっくり腰の原因とは?腰痛との違いはある?
前項で普段から抱える腰痛とぎっくり腰の違いについて軽く触れました。
一般的に起こる腰痛は姿勢や運動などによる、継続的な腰への負担によって引き起こされます。
一方、ぎっくり腰は普段の動作を行った際に腰の骨や筋、筋肉へ過剰な負担がかかることによって引き起こされます。
このことからぎっくり腰が、急性的な痛みであることがいえます。
それでは、ぎっくり腰の原因とはどのようなものなのでしょう。
特定が難しい症状ながらも、いくつかの要因が挙げられますので一つずつご説明していきます。
●筋肉疲労
それまでの繰り返しの動作や同じ姿勢ばかりしていることで筋肉に疲労が溜まり、物を持ち上げたりくしゃみをした瞬間に激痛がはしる場合があります。
●骨格の歪み
同じ姿勢で作業をしていると、体に歪みが生じます。
均等に筋肉を使って姿勢を保つことはなかなか難しく、使われない筋肉は徐々に衰えて萎縮していきます。
これにより、筋力のバランスが崩れて骨格に歪みが出てしまい、そこへ急激な負荷がかかることでぎっくり腰の誘発につながります。
●柔軟性の低下
筋肉や関節の柔軟性が失われると、急な動きに対応できず腰を痛める原因となります。
こうしてみると、普通の腰痛とぎっくり腰の原因となり得る要素に大きな違いはありません。
強いていうなら、発症の仕方について「慢性」か「急性」かの差があるということです。
腰痛とぎっくり腰の予防法に違いは?防ぐことはできるの?
前項の、原因となり得る要素に対応して、ぎっくり腰の予防法を挙げてみます。
●筋肉疲労には体を満遍なく使う
鞄を持つ、足を組む、立っている時など、どうしても片側だけに負荷がかかるような姿勢になりがちですが、持ち替えたり組み替えたりして、左右バランスよく筋肉を使うよう意識します。
●骨格の歪みは姿勢を変えて防ぐ
デスクワークが中心で、あまり席を立つことがないという方も多いでしょう。
しかし、同じ姿勢で居続けると筋肉はあっという間に硬くなってしまいます。
どんなに忙しくても時間を決めて、体をほぐすようにしましょう。
軽いストレッチも効果的です。
●柔軟性の低下にはストレッチを取り入れる
骨格の歪みにも共通していますが、とにかく体のこわばりを取り除くことが一番です。
休憩時間や隙間時間を使って、全身をほぐす運動をしましょう。
これらの対策は、慢性的な腰痛の予防にも通ずる部分があります。
どの方法も腰を労わることに違いはありません。
腰のみならず、骨格や筋肉のためには動かさずにいることが何より良くないことです。
意識して予防策を実践していきましょう。
ぎっくり腰の治療法とは?腰痛治療との違い
実際にぎっくり腰になってしまったら、どのように対処すればいいのでしょう。
ぎっくり腰を発症すると普通の腰痛とは違い、動けないほどの激しい痛みに襲われます。
慢性的な腰痛の場合は患部をゆっくり温めることが多いのですが、ぎっくり腰になったらのんびりしてはいられません。
まずはなるべく早く患部を冷やし、治療施設で治療を受けることをおすすめします。
痛みがあっても動けてしまうことがありますが、発症したその日のうちにきちんとした処置を受けるべきです。
初日の治療を逃すと炎症がどんどん広がっていき、症状が長引く原因になってしまいます。
休日であったり時間帯によって最寄りの治療施設が開いていないときは、とにかく安静にして、痛みのある患部をよく冷やして下さい。
ぎっくり腰などにみられる急性の痛みが出てから、48時間の間は炎症物質が出続けるといわれています。
強い痛みのあるうちはとにかく冷やすことを徹底しましょう。
徐々に痛みが引き、動けるようになってきたら冷やすのを中断して様子をみます。
ちなみに痛みのピークは2、3日目に来ることが多いようですので油断せず処置しましょう。
そして、たとえ冷やして痛みが和らいだとしても、必ず治療施設を受診するようにしましょう。
ぎっくり腰になったらどう過ごす?
ぎっくり腰になった時の過ごし方は普通の腰痛のときとは違い、注意しなければならないことがあります。
まず、入浴は控えましょう。
筋肉の凝りや血行不良による腰痛の場合は、温めることで痛みが和らぎますが、ぎっくり腰の場合は幹部が炎症を起こしていますので、温めるとかえって痛みが酷くなります。
清潔面で気になる場合には、シャワーを浴びる程度にしましょう。
マッサージやストレッチなど、患部を刺激したり血行を良くするようなものは、特にぎっくり腰の初期段階では控えておくのが得策です。
そして、寝方についてですが、ぎっくり腰になってしまうと仰向け寝が困難になります。
これは体の構造上の問題で、仰向けに寝ると腰に負担が集中してしまうため、どうしても痛みが出てしまうのです。
寝る時には仰向けではなく横向きに寝て、痛みの少ない楽な姿勢をとりましょう。
抱き枕を使うと楽になる場合もあります。
また、起き上がり方ですが、痛みのある腰を使わずに体を横に向けてから腕を床に付き、足と腕で体を起こすようにします。
急に動かず、ゆっくり時間をかけて行いましょう。
ぎっくり腰も腰痛のひとつ!普段から腰を労わって生活しよう
ぎっくり腰に限らず、腰痛になるとその痛みのせいで嫌な思いをするものです。
急な痛みがくるぎっくり腰は考えるだけでも怖いものですが、普段からバランスよく体を動かし、体に負荷をかけない生活を心がけましょう。
また、一度ぎっくり腰になってしまうとクセになるともいわれています。
治ってからも注意して生活し、必要があれば治療施設で腰の状態を診てもらうこともおすすめします。