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知っておきたい腰痛の専門的な治療法 腰椎牽引器具について

      2018/08/05

知っておきたい腰痛の専門的な治療法 腰椎牽引器具について

国内において腰痛に悩んでいる方は多く、腰痛は有訴率の多い症状として知られています。

そんな腰痛の専門的な治療法の一つとして、腰椎牽引療法があります。

腰椎牽引療法は器具を用いて行う治療ですが、疾患や症状によって治療効果が異なります。

腰痛にお悩みの方なら、ぜひ知っておきたい腰椎牽引療法についてご紹介します。

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腰痛の原因となる主な疾患

腰痛は、様々な原因で起こります。

背骨や筋肉の不調から来る腰痛もあれば、心の不調から来る腰痛もあります。

そんな腰痛の原因となる主な疾患は、大きく分けて、背骨から来るものと、背骨以外から来るものがあります。

①背骨から来る腰痛

・成長過程で起こるもの

 脊椎形成不全など、生まれつき背骨の変形があるものや、思春期にみられる特発性側弯症、40代以降で目立ってくる成人側弯症、腰椎分離症など

・加齢により起こるもの

変形性脊椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎すべり症など

・外傷や感染、炎症、腫瘍によるもの

腰仙部挫傷、腰椎圧迫骨折、脊椎脊髄損傷、脱臼、脊椎カリエス、破壊性脊椎炎、化膿性脊椎炎、転移性脊椎腫瘍、原発性脊椎腫瘍など

②背骨以外から来る腰痛

・泌尿器系の病気

尿管結石、腎結石など

・婦人科系の病気

子宮筋腫、子宮内膜症など

・消化器系の病気

胆のう炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍など

・背骨以外の整形外科系の病気

変形性股関節症など

・精神的、心理的な病気

統合失調症、うつ、自律神経失調症、精神的なストレスから来るもの

・その他の病気からくるもの

解離性大動脈瘤などの血管の病気、骨粗鬆症など

器具を使った牽引療法の対象となるのは、背骨から来る腰痛で、加齢により起こるものの一部になります。

腰痛を起こすその他の原因

上記のような明らかな疾患がない場合も腰痛が起こることがあります。

例えば、長時間同じ姿勢をとることにより、一部の筋肉に負担をかけ疲労することによって、腰痛が起こります。

特に、中腰や身体を捻った姿勢など、無理な姿勢をとり続けると腰の筋肉が緊張し、血行が悪くなり、痛みを引き起こします。

また、背骨を支える背筋や腹筋、骨盤や股関節まわりの筋肉などの筋力が低下することによって、背骨に負担がかかり腰痛を引き起こすこともあります。

これらの筋力が低下することによって、立つ姿勢や座る姿勢が悪くなり、背骨を正しい位置でキープするのが難しくなるのです。

さらに、筋肉が硬くなることにより、背骨や骨盤、股関節の動きが制限され、その分、背骨に負担がかかり腰痛につながります。

一方、普段やらないような激しい運動や作業などで集中的に行い、急に筋肉を使うことで、腰痛が出現することがあります。

筋肉を使い過ぎると筋肉が緊張しっぱなしの状態となり、血行不良になり、腰痛を発生させる流れです。

筋肉が縮こまっている場合、器具を使った牽引療法を行うことにより、筋を引き延ばしリラックスさせ、腰痛の緩和につながるケースもあります。

腰痛に対する治療法

腰痛に対する一般的な治療法をご紹介します。

①薬物療法

飲み薬や湿布などの張り薬などを用いて疼痛を緩和させます。

②ブロック注射療法

また背骨の中を走っている神経に直接注射をして痛みを緩和させます。

③装具療法

コルセットをつけることにより、背骨を守ります。

市販されている簡易的なコルセットから、オーダーメイドで採型して自分の体にぴったりと合ったハードタイプのコルセットもあります。

④物理療法

器具を使った牽引療法、ホットパックやマイクロウェーブなどを使った温熱療法などがあります。

⑤マッサージ

硬くなった腰の筋肉をリラックスさせ、柔らかくさせるさせるために、徒手やウォーターベッドなどを用いたマッサージを行う方法です。

⑥運動器リハビリテーション

筋力トレーニングやストレッチ、関節可動域練習、また自宅でのセルフトレーニングを専門職の指導のもとで行います。

⑦手術療法

症状が進行して、運動麻痺や感覚障害など神経症状が出た場合、また保存療法では効果が無い場合、はっきりとした腰痛の原因が特定されており手術により改善が期待される場合は、手術療法を選択することがあります。

器具を用いた腰椎牽引の仕組みと効果について

牽引療法の目的は、関節面を引き離すこと、あるいは引き離す外力が加わることで周囲の筋肉や靭帯などの軟部組織を伸ばすことです。

周囲の軟部組織を伸ばすことによって、椎体や椎間関節を離開させたり、硬くなった筋肉を柔らかくし血流を改善させることにより、腰痛の緩和が期待されます。

外傷の際に行われる直達牽引や徒手による牽引方法などもありますが、整形外科などで行う物理療法で最も使用されているのは、介達牽引装置という器具を用いたものです。

この器具を使用した牽引療法の手順としては、ベッドに仰向けになり、腰のベルトを絞めます。

背骨の関節面を引き離す方向に牽引するために、両膝を曲げた状態(ファーラー肢位)になります。

また、椅子型のベッドに腰かけ上体を固定した後、自動的に背もたれが後方に倒れ、牽引を行う器具もあります。

介達牽引装置は、牽引力や牽引時間の設定ができます。

また、牽引し続ける持続牽引か、牽引力を強めたり緩めたりを繰り返しす間歇牽引か選択することができます。

症状の強さや体重などの体格などから牽引力を設定しますが、一般的には体重の1/5程度から開始し、徐々に牽引力を上げていきます。

牽引する時間は、一般的には10~15分程度行います。

器具を用いた腰椎牽引療法の注意点

牽引療法の適応でない場合、牽引を行うことによって、症状を悪化させることもあります。

そのため、腰痛牽引療法を行う際には、適応となる症状と疾患か確認する必要があるのです。

腰椎牽引を行ってはいけない症状と疾患は、先ほど挙げた腰痛の原因となる疾患のうち、外傷や感染、炎症、腫瘍によるものです。

また、背骨の関節がゆるくなっている状態も適応ではありません。

さらに、高血圧で血圧コントロールが不良な場合や骨粗鬆症が著明な場合、重篤な動脈硬化症がある方、腰痛が急性で非常に強い場合、全身衰弱が著しい方も、牽引療法を勧められません。

また、意思の伝達が難しい方や、小さいお子さん、妊婦さんも牽引療法は適さないため、牽引療法を行う際には専門家と相談して行いましょう。

器具を用いた牽引療法により、腰痛が増強したり違和感を感じたり、気分不快が起こった場合は、すぐに中止し医師に相談しましょう。

効果を求めて、やみくもに牽引力を上げ過ぎるのも危険です。

多くても牽引力は体重の1/2程度に留めておきます。

牽引療法中は楽になったと感じても、後から腰痛が悪化するケースもありますので注意が必要です。

その場合は、症状によって、牽引力を再検討したり牽引療法を止め他の治療法を選択します。

器具を用いた腰椎牽引療法をより効果的に!

器具を用いた牽引療法を行う事により、腰痛を軽減させる効果があります。

しかし、単独で牽引療法を行ってもなかなか効果が出ない場合もあります。

ここまで牽引療法の効果をお伝えしてきましたが、実は牽引療法のエビデンスレベルは低く、牽引療法単独での効果は低いとも言われています。

そのため牽引療法をより効果的に行うには、運動療法や温熱療法など複数の治療法を組み合わせると良いでしょう。

近年は、慢性的な腰痛は安静にするよりも、運動を行いストレッチや筋力をつけるほうが腰痛の緩和に効果的であると言われています。

特に腹筋や背筋、骨盤や股関節まわりの筋肉をつけ、背骨をしっかり支えること、筋肉の柔軟性を上げ、身体をしなやかに保つことが腰痛軽減に効果的です。

医師や理学療法士の指導のもとで、複合的な腰痛軽減のための治療を行うことをおすすめします。

また、腰痛を軽減させるには、生活の中で中腰姿勢など無理な姿勢を長時間とらないようにすることも重要です。

いつも以上に腰の筋肉を使い疲労を感じたら、入念にストレッチをし、硬くなった腰の筋肉をリラックスさせましょう。

入浴などで腰を温めるのもリラックス効果があり、おすすめです。

しつこい腰痛を軽減させるには

腰痛に対する治療法は様々です。

症状や疾患にあった治療法を専門医の指導のもとで行いましょう。

また、器具を用いた牽引療法や専門的な治療だけではなく、日常生活の中で腰に負担をかける動作をしないよう注意したり、積極的に運動を取り入れることも大切です。

しつこい腰痛を軽減させるために、正しい知識を持ち日常生活を見直してみましょう。

 - マッサージ 整体, 腰痛